ドラマ バイプレーヤーズ
私は大昔、すごくオジサンスキーだった。
菅原文太さんやハリソンフォード、デビッドボウイなどなど。
自分が中年になると素敵なオジサマを見る目が年々厳しくなってゆく。
オジサンの実態が見えてしまっているからだろうか。。。
しかし、このドラマ「バイプレーヤーズ」はまだまだイケてるオジサマたちはいるんだぞと再確認させてくれる。
相当なオジサマたち6人がシェアハウスで共同生活するという、なんとも斜め上を行った設定。
このドラマの最大のお気に入りシーンは番組最後の6人の雑談で、この雑談だけを黙って脇でずーっと観ていたいと思うほどである。
きっと何時間観ても飽きないって自信あるほどに(笑)
そして、私自身ももう少しイケてる人物になるよう頑張りたいな。。。と妙なところに落ち着くのであった(笑)
ドラマ 日暮旅人
2015年に2時間ほどの単発ドラマを観た。
それまで松坂桃李があまり好きではなかったのが、このドラマでそれがひっくり返った。その後の連ドラのサイレーンも素晴らしかったと思う。
このドラマにはその桃李以外にもう一人注目している演者がいる。
子役の住田萌乃。
ちょっとググったらかなりのベテランさんだった。
私が最初に彼女にくぎ付けになったのはNHKの「奇跡の人」で見えない、聞こえない、話せないの障害を抱えた少女を演じているのを観た時だった。
「この子は本当に見えてないの?聞こえてないの?」と疑わずにはいられない素晴らしい演技だったのだ。
設定もなかなか興味深くストーリーでしっかり楽しめるドラマになっている。
今回は連ドラという事でしっかり掘り下がって、登場人物も増えている。
前回は出ていなかった刑事たち。
カフカちゃんがまぁインパクト強い女刑事でビジュアルにもなんだか合ってって楽しい。
これから旅人の過去とその周囲の人間たちが実は見えないところでどう繋がっているのかが明らかになってゆく。
旅人の目は、他の感覚器官は、そして周囲の人たちとの関係はどうなってゆくのかとても楽しみである。
ドラマ リテイク 全話を観終えて
オトナの土ドラ。この枠のドラマはなかなか面白い。
最初はユースケ・サンタマリア主役の『火の粉』がきっかけでこの枠の面白さを知った。
ちなみにリテイクの次回作は火の粉のパターンのサスペンスらしい。
本題のリテイクはタイムスリップもの。
2022年にタイムマシンが完成し、未来人が現代にやってくる。
その未来人を確保して保護する役割として秘密裏に法務省戸籍管理課が活動する。
未来から来た人はもう元の世界に戻れない。
それでもやってくる人たちにはそれぞれ皆、何とか過去を変えたい、やり直したいと色々な思いを持ってやってくる。
何をどう頑張っても、辛さ悲しさの先送りにしかならない。その辛さを2度も味わう事になるだけだと。
最終話での主人公の台詞。
「人生にリテイクはない。人はやり直せない今を全力で生きるからこそ輝くんです」
全力でないと後悔が多くなりますよね、たしかに。
ドラマ 東京タラレバ娘 2話まで観て
さすが東村アキコ作品。面白い!
30代に突入した女子ならぬ女性3人組が主人公のドラマ。
少し前にオトナの土ドラでアラフィフの女性3人を主人公にした香山リカ作品のドラマがあったが、あれはクソつまらなかった。
それぞれ、世代の仕事や恋ライフスタイルをテーマにしているのは同じなのだが、香山リカのはドラマスタイル(表現方法)までもが古かった。
スタイルがこの東京タラレバ娘みたいな感じだとだいぶ面白くなっただろうなぁと思うが、まぁ香山リカには無理だろう。
東京タラレバ娘は勢いのよさが東村アキコならではの感じを受ける。
Eテレで浦沢直樹の漫勉という漫画家の製作現場に密着する番組がある。
そこで見た東村アキコの勢いの良さ。
ペン運びが速いだけでない、タッチは大胆だが表現にはどこか繊細さも感じる。
その時のインタビュー(オフレコ?)には自分はイタコだと答えていた。
こねくりまわさず、浮かんだものを紙の上に落としていく。
今、活きがいい旬の作り手なのだなと感じるのはやはり前出の香山リカとの違いの部分なのかもしれない。
30過ぎたら坂道を転がるように時間が過ぎますよ、ほんと。
そうして気付いた頃には後ろ(過去)より先(未来)が短くなってゆくのです。
観ているとドラマに出てくるキャラたちを応援したくなる。
そして自分も諦めず頑張らなきゃなぁと明るくなれるよい作品だと思う。
余談だが、『女とは男でない者』というのがある。
男はいつまでも男だが、女は女としての振る舞いの努力?を止めたとたん女ではなくなるというものらしい...ですよ(笑)
ドラマ 下克上受験 第3話までを観て
最近よくあるお受験ドラマ。
これは中学受験に挑む家族ドラマ。
中卒の両親と小学校5年生の一人娘。
明るく仲はとてもよいが勉強とは縁遠い家族。
幼なじみの仲間たちも中卒揃い。
社会人生活、仕事の上で学歴のため『見えない天井』に阻まれるのを痛感していた父親が子供と一緒に勉強して中学受験を目指す。
「自分の不満を娘に押し付けているだけ」なのではと周囲に言われ父親自身考えるが、娘自ら父の思いや同じ受験を目指すクラスメイトをみて中学受験を決意する。
スタートは受験1年半前、偏差値41からのスタート。
目指すは有名校、目標偏差値は72。
受験モノは基本家族ドラマ。家族の支えと指導者などとの二人三脚で立ち向かっていく、これもその例外ではない。
この下克上受験では娘のクラスメイトに転校してきた中学受験を目指すお嬢様と統一模試で下から2番目の成績を取った男児も友達として出てくる。
お嬢様とは父親同士が同級生だったところに少し因縁を漂わせていて、主人公家族は仲良く結束が固い温かい家庭だが、お嬢様の方は親子関係が冷えきっているという対比になっている。
1話冒頭で合格発表を見に親子で学校の門をくぐるところから始まり、時間軸が1年半遡ってストーリーが進んでゆく。
主題歌に斉藤和義の『遺伝』という曲が流れる。
しっかり歌詞を確認した訳ではないが、ドラマに合ったなかなか深い歌のように感じた。
子供たちが多く出てくるので見終えたあと清々しい気持ちになれるドラマ展開を願いたい。