戯れ言ブログ

ドラマや映画の感想の他、思ったこと感じたことを少しずつ流してゆきます。

映画 サイレント・ランニング

1972年アメリカのSF映画

今回これを観て『サイレン・トランニング』という言葉の意味を初めて知った。
潜水艦の無音潜行...なるほど、ずばり物語を直球で現してる。

低予算作品とはいえアポロ計画で人類が月面に着陸したのが1969年。そこから3年後に出たSF作品なのか?と細かい部分、設定(未来予想図のお粗末さ?)に色々物申したくなった(笑) 当時ならあれで良かったのだろうか?いや、興行的にコケたらしいのでやはりダメだったんだろう。


以下、ネタバレ。



全てが管理され植物が無くなった未来。宇宙船に接続されたドーム内で残された植物を維持させていたが、突然に計画の中止命令が出される「ドームを爆破し地球に帰還せよ」と。
4人いたクルーのうち3人は帰還したくて喜ぶが、自然を愛し植物の貴重さを主張する主人公1人だけが中止命令に背く。
主人公は爆弾をセットしにきたクルー1人ともみ合い結果殺害してしまう。
その後、他の2人のクルーも別のドームごと本船から切り離し爆破する。
残されたのは本船とドームひとつと主人公、それにドローン(ロボット)3体。
主人公は地球からの通信にトラブルが起きたと嘘をつき、自ら宇宙船の軌道を変更させる。
サイレント・ランニングさせたのだ。
ドローンはプログラムカセットを交換する事で様々な事がこなせる外科手術からポーカーまで。
しかしドローン1体をアクシデントで失う。
主人公は残ったドローン2体に名前をつける。
ヒューイとデューイ、失った1体にはルーイ。
(ドナルドダックの甥っ子が元ネタらしい)

しかし、ある日捜索船に発見されてしまう。
主人公はドローン1体(デューイ)をドームに残し本体から切り離し、自爆する。
行き先もないまま宇宙に浮かぶ半円ドーム。中ではドローン1体が植物に水をやっている。


1978年作の劇場版ルパン三世『複製人間』のラストと重なるエンディングだった。

作品内ではドローンと称されているが、今のイメージではドローンというより2足歩行のロボット。
中に人が入って動いているのだが、あまりにも小さい。小人症の人でもここまで小さいものになれるのだろうか?と少し気になっていたが、体のかなりの部分を失ったベトナム戦争の負傷者が入っていたらしい。